イタリアの研究機関が、半透明の新型太陽電池「ペロブスカイト型」の下の農作物は、
成長が早くなるという、実験で世界初の発見をした。作物ごとの光合成に使う波長
の光だけが電池を透過 → 植物に届く。強烈な光を適度に弱め、地面の過熱を防ぎ
作物を守る効果もある。加工・色の調節が容易な特徴を生かし、農地やビニールハウス
の上に設置できて、発電にも使える。ペロブスカイト型は光の吸収力が強く、エネル
ギーの変換効率が高い。ヨウ素材は国内調達ができる。一方、従来の太陽電池よりも
短寿命で、鉛を含むため劣化による漏れの懸念がある。現在、世界中で鉛フリーペロ
ブスカイト太陽電池を完成すべく基礎研究が進行中です。早期完成を希求したい。
2020年代後半には量産が開始され、2030年代には普及の見通しです。