農作物における在来品種とは、地域で伝統的に栽培・自家採種が繰り返され、
特有の形質を獲得した品種であり、世界中に存在している。在来品種は品種改良
のタネになり、病気・環境の変化に強い品種がある。農耕地の減少(都市化)し、
商業的改良した新種の栽培が増えたため、在来品種子が世界で消滅の危機にある。
アジアでも直近10年で在来の有用な種子が急激に減っている。品種改良したタネ
は、気候に変動があれば変化に対応できない。そのため各国では、収集した在来
品種の種子や果樹の芽を保管している。種子の確実な保管には、管理(温度・湿度)
費用が必要だが、費用がかさむ。2年前には広島県の施設が資金難で閉鎖された。
「在来種子が消えれば、救える未来を失くすことに繋がる」と危惧されています。