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2025-04-30

1粒の種が救う未来

農作物における在来品種とは、地域で伝統的に栽培・自家採種が繰り返され、
特有の形質を獲得した品種であり、世界中に存在している。在来品種は品種改良
のタネになり、病気・環境の変化に強い品種がある。農耕地の減少(都市化)し、
商業的改良した新種の栽培が増えたため、在来品種子が世界で消滅の危機にある。
アジアでも直近10年で在来の有用な種子が急激に減っている。品種改良したタネ
は、気候に変動があれば変化に対応できない。そのため各国では、収集した在来
品種の種子や果樹の芽を保管している。種子の確実な保管には、管理(温度・湿度)
費用が必要だが、費用がかさむ。2年前には広島県の施設が資金難で閉鎖された。
「在来種子が消えれば、救える未来を失くすことに繋がる」と危惧されています。

2025-04-28

フットパス

フットパスとは、イギリス発祥の【Foot=歩く】+【path=小道】のこと。
森林、田園地帯、古い町並み…等、その地域に昔からある風景を楽しみ乍ら歩く。
ありのままの風景を楽しむことを主眼として整備・修景されている。コースは、
自治体や協会のサイトで検索できて、ガイドブックを発行している団体もありま
す。歩きたい場所にコースが必ずあるとは限らないが、興味ある場所を繋いで
オリジナルコースを組むのも良さそうです。当然だが「コースを外れない」
「周囲を荒らさない」「私有地には立ち入らない」「ペットを野放しにしない」等、
良俗に背く行為をしないこと。さあ、地域の香りを全身浴させて戴きましょう。

2025-04-25

世界で増え続ける近視人口

コンタクトの大人が多いな…と感じてはいました。2050年には地球人口の約半数(48
億人)が近視になると試算が出ています。元々ヒトは生きるため遠くを見るように進化
してきたが、段々と近くを見る生活になったからです。深刻なのは子供の近視の増加
です。中でも東南アジア諸国(シンガポール、中国、台湾など)で増加が顕著です。近視
の子供が最も多かったのは日本の86%。続き韓国74%だった。東アジア都市部の子供
たちに近視が多い原因は、【屋外で日光を浴びる時間が短すぎる為】とした論文に説得
力があります。原因は、①コロナ禍で突出して増えたこと。②2~3歳で公教育が
始まること。①②から、外に出ない子供の近視リスクが高まるとの結論です。日光を浴
び、ドーパミンの放出が促される事で、焦点のズレを防ぐと考えられる。予防には通学
の時間を含めて2~3時間、屋外で過ごせば「ほぼ安全だろう」との見解でした。

2025-04-23

微細藻類による循環型経済 (Circular economy)

数十億年前に誕生し、光合成で酸素に富む大気を作り、生態系の始点を作った
微細藻類。微細藻類という自然資本を、脱炭素や水処理に初めて応用したのは
㈱ノベルジェンです。 ❶CO2吸収・固定➡ 海は大気より多くCO2を貯留・
吸収し、効率よくCO2回収する可能性がある。 ➋水浄化➡ 水処理における
微生物処理を代替が可能で、曝気(ばっき)コストを大幅に削減でき、二酸化炭
素吸収・固定が可能。 ❸マイクロプラスチック除去➡ 分泌粘質物や糸状群体
構造により、最大90%のマイクロプラスチックを吸着・除去が可能。特徴は、
小さなマイクロプラスチック&ナノプラスチックにも適応可能なことです。
❶❷後、回収藻類を資源転換(飼料・肥料等)し再利用する ~ complete です。

2025-04-21

京都市から滋賀県へ「琵琶湖の水」感謝金

『京都市は毎年感謝金を支払っている』知りませんでした。京都市内の
使用水道水99%は、大津市から琵琶湖疎水を通じて流れている。使用料
の支払は1914年(大正3年)からで、その後は国の通達で不要になったが、
京都市は「寄付金」や「感謝金」名目で支払いを続けている。滋賀県が
琵琶湖の保守・管理(水草の刈取りや森林保全等)に毎年多額の費用を投じ
ているからだ。感謝金の金額は両県で協議し継続している。「 琵琶湖疎水
から多大な恩恵を受けており、琵琶湖がなければ京都市は立ちゆかない。
原資の水道料収入は減っているが感謝の気持ちは今後も表したい。」との
こと。互いへの配慮、大人のふるまいに 久々に胸がすいた記事でした。