「コンベヤー」は、かつて鉱山で鉱石の運搬に使用されたが、相次ぐ閉山で新設が停止、
需要は既存設備の更新のみになり、一旦カタログから消えたそうです。新設のきっかけ
は東日本大震災で、(近隣の山を削り、土砂・岩石を嵩上げして)高台を作るプロジェクトに
参加したこと。発注者から事業期間の短縮提案があり、時短が想定されたコンベヤーを新設
した結果、ダンプで9年の見込み作業を約3年でやり遂げたという。通常、運搬はダンプ
を多用するが、運転手不足や渋滞・排ガスが発生する。コンベヤーは要員が少なく、
CO2削減になり、ゼネコンの注目が高い。震災を境に土木工事用途案件の受注が続く。
再注目なければ、技術が途絶える可能性もあったそう。継承が間に合って良かった。